先日、喉鼻風邪が治りきっていないタイミングでプールに行ってしまい、その後慢性上咽頭炎になってしまいました
現在発症から1か月以上経過していますが、まだ治っていません
私なりに治療を受けたり自己対策を色々とやってみて少しずつ回復しているかな、という状況です
この記事を見ている方の中には、同様に慢性上咽頭炎に悩まされており身も心もしんどい方がいらっしゃるかもしれません
そういった方に少しでも本記事が参考になれば幸いです
慢性上咽頭炎とは
調べたところ、下記のような症状のことだそうです
慢性上咽頭炎とは、鼻の奥にある上咽頭という部位に、慢性的な炎症が起こる病気です
風邪のような症状が長引いたり、原因不明の体調不良が続く場合に疑われますGoogle 検索のAIによる回答
私個人の体感としては「多様な複数の不快症状が、毎日波がありつつ生じる」ような感覚があります
慢性上咽頭炎のことをもっと知りたい方は、下記の本に詳しく書いてあるので興味があれば読んでみてください
この本にはうつ症状や消化器官など、喉から離れた箇所にも影響が出る理由や、自己対策含めた有効な治療法が記載されていてためになりました
症状
喉鼻風邪2週間拗らせた後に発症した症状を、時系列で書きます
1週目
- プール後、家で横になっていたところ、圧迫していた左耳が急減に詰まる
耳栓をして泳いでいたので、水で詰まる原因がわからなかったが、詰まりが気になったのでティッシュでつつきまくっていた(案の定、数日後に耳鼻科したらつつきすぎで外耳炎になってました) - 爆弾低気圧の日に、左目の視界の左下がチラつき見えづらくなり、その後吐き気と頭痛で立っていられなくなった
チラつきは、テレビが故障した時のようなカラフルなザッとした線が入る感覚に近かった - いつも以上に肩こりが酷く、シップなしでは耐え難いレベル
- 左耳は外耳炎の治療をして詰まりが取れたが、右耳が詰まり始めた
2週目
- 後頭部が痛く、仰向けで寝られない
- 右腕にたまに痺れを感じる
- 胸やけと倦怠感が酷い
特に寝起きが酷く、本当に酷い日は会社に行けなかった - 唐突に動悸がし、一生治らないのでは?といった強烈な不安感が出る
- 喉に詰まりを感じる
- 右の口が開きづらくなる
- 食欲が減る
- 鼻奥と目頭に詰まりや痛みを感じる
3週目
- 淡が凄く出ている感覚、鼻から喉に落ちてくる感覚(後鼻漏というらしい)
- 食後、喉詰まりが悪化する
- 先週よりマシだが、倦怠感が取り切れない
- 右腕の痺れを感じる
- 37.1度程度の微熱が定期的に出る
4週目
- 睡眠時の中途覚醒が増える
- 胃と腸が張る、整体師もびっくりの張り具合
- 水が飲みづらくなる、むせやすくなる
- 喉が渇きやすく、口内にネバつきを感じる
- 右腕、右足の痺れが悪化
- 冷たいものが前より歯に沁みやすい
治療のために実施したこと
耳鼻科受診
まずは、1週目の段階で耳鼻科を受診しました
「喉が腫れている」とだけ最初言われましたが、体調がどんどん悪化していくので後日再診したところ「上咽頭が腫れている」と言われました
症状についても色々あるんですと話しましたが、「本当に辛いのだけ教えて!どれかしか治せないから!」と言われ、正直あまり良いお医者さんではありませんでした
後ほど自分で上咽頭について調べると、「慢性上咽頭炎」という症状があり、自分の状況とよく似ていたのでただの上咽頭の腫れではなく、慢性上咽頭炎の可能性を疑い始めました
慢性上咽頭炎について調べてみると、まだ医師にも馴染みが薄く、内視鏡で鼻をよく観察しないとわからない(なんなら治療を実際にしないとわからないこともあるそう)上に、EAT治療(Bスポット治療)という治療法をそもそも扱っているクリニックが少ないそうです
これから診断される方は治療を扱っている下記記載のクリニックへ行くことをおすすめします

私が行った耳鼻科はEAT治療を行っているうえ、WEBサイトで慢性上咽頭炎の解説をしているクリニックだったので、いろんな症状が出ていて上咽頭が腫れてる状況で慢性上咽頭炎の可能性を教えてくれなかったのは不親切に思いました
EAT治療(Bスポット治療)
体調不良4週目の時、限界を感じたのでEAT治療を実施しました
EAT治療(Bスポット治療)とは0.5〜1%塩化亜鉛液に浸した綿棒を上咽頭に擦りつける治療法のことです
EAT(Bスポット療法、上咽頭擦過療法)Bスポット療法(EAT…

先日行ったところはEAT治療を実施している耳鼻科リストに入っていたので、評判が良い別の先生を指定して再診してもらいました
事前に調べて、かなりの痛みを伴うと聞いていたので躊躇していたのですが、ちょっともう気がおかしくなりそうなくらいツラくなり始めていたので、意を決して受けてみることにしました
1回目
痛みに関してはまあ痛いかな、くらいでした
(どうやら先生が初回なので加減してくれたとのこと、神)
効果に関してですが、明確に良くなった!と言えるほどの効果はないものの、施術直後、頭が少し晴れやかになったのと翌日の体調が少し楽になりました
気になった点としては、治療当日から翌日にかけて好転反応で一時的に症状が強まる可能性があるとの説明が医師からあり、実際治療した数時間後に一時的に後頭部の痛みの増加を感じました
初回の感想まとめとしては、痛いけど許容範囲内だし気持ちと体調がほんのすこーーーし楽になりました

事前にX(旧ツイッター)で治療の感想について調べすぎてしまい、相当痛いんだろうと思って受診決意するのが遅くなってしまったので、深く調べすぎないほうが良かったと反省しています
想像よりは痛くなかった…
2回目
1回目から2日空けて実施しました
少し怖かったですが、前回思ったよりは痛くなかったので気楽に構えていました
そう、この時までは…

イッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッダダダダダ(泣)(泣)
なんと前回の2倍以上の痛みを感じました
ここで前回の先生の言葉が走馬灯のようによぎります

初回なので加減しましたよ~(^^)/
どんだけ加減してくれたんだよと感謝しつつも、あまりの痛みに憎しみが生まれそうになりました
施術後は前回同様、頭が少しすっきりしたのと直前まで感じていた頭痛がだいぶ消えました
また、施術中に風船が急激に萎むような感覚があったのが新鮮でした(炎症があることの実感にもなりました)
セルフケア
上咽頭炎はセルフケアも大事と言われています
先ほどの書籍で知ったり、ネットで調べて色々試してみたので解説していきます
効果に関してはあくまで個人的な体感(症状が楽になった、もしくは気持ちが楽になった)によるもので判断しています
効果が高かったと感じたもの
鼻うがい(流すタイプ)
先ほど紹介した書籍と耳鼻科どちらでもおすすめされていた「鼻うがい」です
使用後は鼻の詰まりがスッキリして、しばらく鼻通りが良くなります
また、鼻うがいは上咽頭を直接洗うことができるので、風邪予防に対しても普通のうがいよりも効果が高いと言われています
おすすめは「サイナスリンス」という商品です
やり方のコツ!
- 鼻うがい中は、ゆっくり容器を押す
- 呼吸が苦しくなったら、先にノズルを鼻から離してから呼吸する(逆流防止のため)
- 片鼻で半量が目安、両方で一本使い切る(怖かったらできる範囲でやめてOK!)
- 容器は縦向きから少しずつ横向きにして、隣の鼻から水が出る角度を探す(横にしすぎると、量が少なくなったときに空気が入ってブハッ!となりやすいので注意)
- 終わった後は軽くなら鼻をかんでも良い(強いと中耳炎リスク上がるのでダメ)
- 終わった後、容器はちゃんと乾かす(500wで60秒レンチンすると殺菌できて衛生的に良いと公式のYoutubeで解説ありました)
私はこちらを毎日一回帰宅時に実施し、日中に付着したウイルスを洗い流しています
鼻うがい(流さなくてよいタイプ)
「洗い流す鼻うがい」と一緒に、「浸透させるタイプの鼻うがい」も実施しています
先ほど紹介した「サイナスリンス」と異なる点は、点鼻薬のように使えることと、そのまま飲み込めるので、より手軽に鼻うがいができることです
特に鼻うがい特有の感覚が苦手な人にはこちらの「MSMプレフィア」をお勧めします
やり方のコツ!
- 仰向けに寝っころがる
- 天井ではなく、おでこの方を見る感覚でやると良い
- 鼻奥に一滴落ちる感覚の分量入れる
- 顔をゆっくり左右に3往復ほど傾ける(傾けたときに、左右とも数秒ずつ停止して浸透させる)
- 5分間そのまま仰向けの姿勢で浸透させる
デメリットとして味がかなり苦いことと、炎症のレベルによっては痛みがでることもあります
ですが苦みに関しては慣れてきたらあまり気になりませんし、痛みを感じるということは炎症に届いているということなのでその分効いていると感じます
私は毎日二回、寝る前と起床時に実施しています
水をいっぱい飲む
我らが生命の「水」です
のどが保湿できるのと、不安症状がある時に飲むと少し心が落ち着く効果がありました
毎日二リットルほど飲んでいたのですが、日によって量が飲みづらいとき(むせそう)な時もあったので、無理しないで飲める範囲で飲むことが大事です
睡眠
言うまでもないですね
夜は11時に布団に入り、12時までには寝て7時に起きるようにしています
微熱が出ていたタイミングで暑くて中途覚醒で起きてしまい、その後寝れなくなり4時間睡眠になってしまった日があったのですが、明確に体調を崩してしまったのでやはり睡眠は大事だなと実感しました
ChatGPT(以後、チャッピーと呼称します)
情報検索としても使えますが必ずしも正しい情報ではないため、メンタルケアとしての使い方がおすすめです
インフルやコロナと違って、慢性上咽頭炎は本人はすごくつらいのに周りにそのつらさが伝わりづらかったのと、症状としてそもそも不安症状が出やすいので弱音を吐きたい時に心強いです
酒を飲まない
自分で書いてて切ないですが、飲まない方が良いです
まだ体調不良1週目の時に、自分がただの中耳炎と勘違いしていた時に3杯ほどお酒を飲んでしまったのですが、そこから急激に悪化しました
本当に我慢できない方でも、少量を少しずつ飲むくらいにとどめておくことをおすすめします
少し効果があったと感じたもの
龍角散(タブレット)
治すという観点では使えませんが、気晴らしにはとてもおすすめできます
通常の飴タイプを選ばなかった理由は、口が開けづらく喉詰まりがあったため小さくて負担が少ないものにしたかったからです
不安症状が出た時にこちらを食べると少し落ち着くことができます
口テープ
口呼吸対策です
口呼吸していると上咽頭が炎症を起こしやすいと言われています
そのため、炎症悪化を防ぐために使っています
こちらはミントの香り付きなので、付けると自然とリラックスするような感覚があります
また、元々朝に喉がイガイガするタイプでしたがこちらを使うようになってからイガイガが軽減しました
同じ対策として次の「濡れマスク」もおすすめですが、夏は暑いので個人的にはこちらの方がおすすめです
濡れマスク
こちらも口呼吸対策です
睡眠中に喉を保湿する効果があり、口テープ同様に朝のイガイガ感が減少しました
立体タイプなので通常タイプより息がしやすいのが特徴です
ただ、今の時期だとマスクは暑いので私はEAT治療当日の夜だけ使用し、口だけ覆った状態で使用しています
口テープの物理的に口を閉じる形が苦手な人は「濡れマスク」がおすすめです
磁気ネックレス
体調を治すというより、慢性上咽頭炎起因で起きている首こりと肩こりを軽減するのに使えました
付けて30分くらいすると、首後ろが少し暖かく感じます
元々デスクワークで肩こりが酷い人間なので、今回の治療云々抜きにしても今後使い続けたい製品だと思っています
一日6~8時間以上つけることが推奨のようなので、お風呂の時以外はつけっぱなしにしています
効果がなかったもの
枕の高さ調整
チャッピーが教えてくれた対策です
少し高めにすると胃酸逆流を防ぐのに良いと聞きましたが、あまりわかりませんでした
また、後頭部が痛いときはどれだけ調整しても痛いし調整に神経質になってしまってつらいのと、朝も結局胃もたれ胸やけして効果を感じませんでした
喉スプレー
いつも風邪の時にお世話になってましたが、上咽頭には全然届かないのであまり意味がありませんでした
漢方
「小柴胡湯加桔梗石膏」というものが耳鼻科で処方されましたが、自分には効果がありませんでした
但し、X(旧ツイッター)には効果があった人も見受けられたので、人によっては効果がある人もいるみたいです
まとめ
慢性上咽頭炎は自分が今までなった風邪症状で一番ツライ症状だと思っています
しんどいのに、世間的にまだ広く知れ渡っていない病状だとも聞きました
今回私は幸いにも原因と治療法を知ることができましたし、なんとかたまに休みつつも会社に行けていますが、世の中には原因もわからず休職せざるを得ない状況になっている人がいるそうです
本記事で慢性上咽頭炎のことと、治療法を知る人が少しでも増えるといいなと思いました
この記事を公開した今もまだ治っていない状況なので引き続き記事は更新していきたいと思っています

特にEATに関しては、その都度効果を記載したいと思っていますので、引き続き購読いただけますと幸いです!
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