「慢性上咽頭炎にはEAT(Bスポット療法)」が効くらしい
慢性上咽頭炎になってしまい、心身が限界になったタイミングで私はこの言葉を信じて治療を受けてみました
最初は「痛いって聞くけど、本当に効果あるの?」「どれくらい通えばいいの?」と不安でいっぱいでした
でも、いざ始めてみると――確かに痛みはあるけれど、体調が少しずつ変わっていく感覚があります
そして現在も引き続き、定期的に治療を受けています
このページでは、EAT治療を実際に受けて感じたことや効果、痛みの強さ、通院の頻度やコツなど、実体験をもとに詳しく書いていきます。
これからEAT治療を検討している方にとって、少しでも参考になる情報があれば嬉しいです。
下記の本では、EAT治療(Bスポット療法)で期待される効果や、実際に治療を受けた方の事例を知ることができます
私は、この本を読んで背中を押され、EAT治療を受けることを決めました
EAT治療(Bスポット治療)とは
EAT治療(Bスポット治療)とは0.5〜1%塩化亜鉛液に浸した綿棒を上咽頭に擦りつける治療法のことです
EAT(Bスポット療法、上咽頭擦過療法)Bスポット療法(EAT…
イメージが湧きづらい人は、インフルエンザの検査(綿棒を鼻奥に擦り付ける)を思い出すとよいです
あれに痛みと出血が加わったものと考えてください
メリット
- 上咽頭の炎症起因で発生している様々な症状に効果がある
例:倦怠感、自律神経の乱れ、耳鼻喉の違和感や不快感、胃腸の不調、頭痛、不眠症など - 保険適用なことが多く、治療費が安価
私の行っているクリニックでは1回600円以下でした - 治療時間が1分程度で短い
- 薬を使用せず、塩化亜鉛を含ませた綿棒を使用するだけなので副作用の心配が少ない
そのため、妊婦も受けることができる
慢性上咽頭炎になって、当初あまりにも幅広い症状が出ていたのですが、治療を複数回実施することで気になる症状が1/3以下になったので、実際いろいろな症状に効いている実感があります(どのような症状があったかは、下記のページで詳しく解説しています)

また、何度も通院する必要があるので治療費が安いのも本当に助かっています
デメリット
- 施術時と、施術後に痛みがある
炎症が強いほど、比例して痛みも強い - 完治するためには継続して複数回実施する必要がある
およそ週1回~2回ペースで数か月 - 治療が受けられる医療機関が少ない
- 施術後、一時的に痛みなどの各症状が強めに出ることがある
治療を受けた多くの人が言っているくらい、施術時の痛みに関しては本当に意味が分からないくらい痛いです
ただ、痛みがあるということは炎症があることの証明になるので、治療が効く可能性が高いということでもあります
また、痛みが気になる場合は少し効果は薄くなってしまいますが、先生に言っておけばやさしめに施術してもらうことも可能です(私も初回は手加減してもらっています)
EAT治療はどこで受けられる?
下記サイトに記載がある一部のクリニックで受けることができます
炎症箇所が咽頭にあたるのでとりあえず耳鼻咽喉科に行けばいいのでは?と思われる方が多いと思いますが、まだ医師でも馴染みが薄いそうで治療法はおろか慢性上咽頭炎って何?となるお医者さんが多くいらっしゃるそうです
これから診断される方はどこでも受けられるわけではないので、まずはサイトに記載があるクリニックに行って相談してみることをおすすめします
実際にEAT治療を受けてみた
ここからは実際にEAT治療を受けてみた感想を記載します
各回ごとに効果や痛みに波がありましたので、そのあたり細かく記載していこうと思います
現在もまだ通院中なので、定期的に更新していく所存です
1回目
ドキドキの初回です
私が行ったクリニックは内視鏡で見せてもらいながらの施術でした
施術中、出血はありましたが、痛みに関してはまあ痛いかな、くらいでした
(どうやら先生が初回なので加減してくれたとのこと、神)
炎症の度合いによってEAT治療中の出血と痛みがあるとのことですが、両方ともしっかりありましたので炎症がそれなりにあることがわかりました
効果に関してですが、明確に良くなった!と言えるほどの効果はないものの、施術直後、頭が少し晴れやかになった(ブレインフォグがマシになった)のと翌日の倦怠感を含む体調が少し楽になりました
気になった点としては、治療当日から翌日にかけて好転反応で一時的に症状が強まる可能性があるとの説明が医師からあり、実際治療した数時間後に一時的に後頭部の痛みの増加を感じました
初回の感想まとめとしては、痛いけど許容範囲内だし気持ちと体調がほんのすこーーーし楽になりました
2回目
1回目から2日空けて実施しました
少し怖かったですが、前回思ったよりは痛くなかったので気楽に構えていました
そう、この時までは…

イッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッダダダダダ(泣)(泣)
なんと前回の2倍以上の痛みを感じました
ここで前回の先生の言葉が走馬灯のようによぎります

初回なので加減しましたよ~(^^)/
どんだけ加減してくれたんだよと感謝しつつも、あまりの痛みに憎しみが生まれそうになりました
施術後は前回同様、頭が少しすっきりしたのと直前まで感じていた頭痛がだいぶ消えました
また、施術中に風船が急激に萎むような感覚があったのが新鮮でした(炎症があることの実感にもなりました)
施術後のヒリヒリとした痛みは3時間以上あったような気がしますが、翌日には無くなっていました
翌日の体調は、倦怠感と頭痛が軽減されてよかったのです
しかし、一時的に猛烈な喉の渇きと水の飲みづらさの症状が出てきたのはきつかったです(症状は幸いにも1日で多少マシになりました)
3回目
2回目から1日空けて実施しました
前回相当痛かったですが、EAT治療の特性上回数を重ねると出血と痛みが減るので前回よりはマシだろうと心をなだめて挑みました

イッッダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ(泣)
全然まだ痛いですね、はい
前回の6~7割程度の痛みだったと思います
今回は、前回のような施術中および直後に劇的な変化のようなものは特に感じませんでした
施術後は、やはりヒリヒリとした痛みが続きましたが、前回より痛みの範囲が狭く1時間程度で痛みがひきました
また、施術1時間後くらいに鼻水が増え、鼻通りが良くなった気がしました
特に驚いたのが、最近はサラサラな鼻水しか出ない状況だったのですが、久しぶりに鼻水らしい鼻水、ちゃんと粘り気のある鼻水が出てきたことです(施術時の血も少し混ざっていました)
ただし、好転反応としてその日の夜は一時的に後頭部の痛みと鼻奥の痛みが増しました
実施する前に一番つらかった胃腸の張りと手足の痺れについてはほんのすこーしマシになったような気がします
翌日は、後頭部の痛みと鼻奥の痛みが少し減りました
4回目
3回目から1日空けて実施しました
いつもそうだけど、痛いのわかってるから診察待つ時間がツライ…
いつも通り鼻から施術を開始してもらいましたが、内視鏡の映像を見るとおや?あまり出血がない…

………そろそろか。
先生がなにやら怪しい呟きをしました
本でEAT治療について学習していた私は、それが何を意味するかわかってしまいました
そう、それは「口からのEAT治療」
口からの方がより広範囲に施術が可能なため、鼻だけでなく口からもEAT治療を行うのが効果的だと言われています
しかし、ただでさえ痛みの強い施術なのに加えて嗚咽感も出るので、初回でやるにはハードルが高いため鼻からを数回やってから開始することが多いと聞いていました

怖い!綿棒の先っちょも器具自体もサイズアップしててなんかめっちゃ怖い!
舌を器具で押さえつけられながら、拷問みたいな感じで口からのEATが始まりました

イッッダダダダダダダダダオエッダダダダダダダダダダ(泣)
前回と痛みあんま変わらないやんけ!
しかも+αで嗚咽感が加わるから尚不快!
3回くらい途中で「ギブ!」って言いそうになりましたが、時間は短かった(多分10秒くらい)のでかろうじて耐えられました
サイズがでかくなる分、広範囲を一気に施術できるので鼻より時間が掛からないんだと思いました
施術直後は胃の張り感と足の痺れが少し減ったように感じました
ただ声が少し枯れました
施術後は、やはりヒリヒリとした痛みが続きましたが、前回より痛みの引き始めが早く、15分くらいから急に痛みが引き始め、1時間程度でおおよその痛みがひきました
先ほどの声がれも同様に治っていきました
翌日は、足の痛み(痺れではなく、筋肉痛を感じるようになった)と倦怠感、鼻奥の詰まりが少し増しました(好転反応かな、と思いましたが気圧が低い日だったのでどっち原因かわからないです)
ですが、胃の張り感と腸の動きが大幅に改善しました
また、時折感じていた喉の詰まり感が大幅に解消され、前日までむせやすくて飲みづらかった水も飲みやすくなりました
5回目
喉からの処置も体験した私は、もうこれ以上辛い思いをすることはないと思っていました
今日は鼻からスタートしました
事前に今気になっている症状が、右鼻の詰まり、右耳の詰まり、右首後ろの痛みだったので、炎症も右寄りなのでは?と思い先生に伝えていたので、開始時に右側を重点的に施術してくれました
意外なことに右側からの出血はあまりなく、中心で血が結構出ました
前回は出血が少なかったですが、今日は割と血が出るなあ
途中、痰が多かったのか今までにはなかった吸引が入ります

!?!?!?!?!?
吸引のがイデエ!何で!?
イッッダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ(泣)
なんと綿棒ぐりぐりよりも痛かったのです
なんか物理的に痛い!
1分ほど実施したのちに先生が喉いきますね~と言ってきましたが、ここで初めて私は「ギブアップ」を宣言し、治療を拒みました

予想外の吸引の痛みで、ちょっと心身が無理でした、ごめんなさい
事前に申請した右側に炎症あるかも?ですが、出血の様子を見るにやはり炎症は中心に固まっているようでした
炎症の位置が症状の出方にも影響すると思っていたのですが、必ずしもそうではないことを学びました
次は1日空けて実施のつもりだったのですが、内視鏡で見た感じ前回の治療の跡が残っており、施術時の出血に対する治癒が間に合っていなさそうだったので、先生と相談して今後は3~4日空けて実施することにしました
施術後のヒリヒリとした痛みは前回よりさらに減り、一時的に後鼻漏と後頭部痛が強まりました
翌日は大きく何かが良くなった!というほどの変化はありませんでしたが、逆に言うと全体的に症状がだいぶ和らいでいるので変化を感じづらくなっているような気もしました
まとめ
EAT治療ですが、個人としては受けてみてよかったと思っています
個人差はあると思いますが、私は初回から効果があり5回まででかなり改善が見られました
この治療を周りの人に薦めたいかで言うと、「症状のつらさ」と「痛い治療」を天秤にかけて「症状のつらさ」が勝つならば、受けたほうが良いというのが個人的な見解です

実際びっくりするほど痛いですし、週2、3で通っていますがまだ回数が足りていないくらいなので本気で辛くて治したいと思っていないと通い続けられないだろうな、とも思います
私の場合は、EAT治療5回ほどでかなり回復してきている状況ですが、通常は10回前後かかることが多いそうです
治療と並行して毎日セルフケアも並行しているので、それが治療の効果を後押ししてくれているのかもしれません
実施しているセルフケアについて別記事を書いています
EAT治療を実施している方にはもちろん、EAT治療を実施しない方にも、上咽頭の炎症を緩和したり、風邪や花粉症の予防にも使える方法となっています
この記事が皆さんの「慢性上咽頭炎と向き合う中での一つの参考」になれば幸いです!!
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