通常、MS-3はフットスイッチの同時押しでバンク切替(アップダウン)を行います
この動作ですが、ライブでの踏み間違いによる誤作動が起きやすいのでそれを防ぐためにFS-7を外部接続して、バンクアップ・ダウンの操作はそちらのスイッチで行うようにしました
用意するもの
FS-7
BOSS純正のフットスイッチです

FS-5UやFS-6も使えますが、小型という点でFS-7を選んでいます
バンク切り替えたいだけだからフットスイッチは安いものがいいなと思う方多いと思います
かくいう私もそうでしたが、残念ながら自作する場合を除き、BOSS純正フットスイッチ以外にほぼ選択肢がありません
MS-3はNC(ノーマリークローズ)のフットスイッチのみ対応しています
対して多くのフットスイッチはNO(ノーマリーオープン)に対応しています
そのため、NC(ノーマリークローズ)対応のフットスイッチで探すと結局BOSS純正のフットスイッチに行きつくのです
操作内容によってはNO(ノーマリーオープン)でも使えることがあるという声がちらほらありますが、バンク切り替えでは使えなかったという意見もあったので、おとなしくそれなりの金額を払って純正品を買うのが無難です

当初、HOTONE AMPERO SWITCHやMOSKY デュアルスイッチといった安価で小型のスイッチを導入したかったのですが、諦めました
NC(ノーマリークローズ)とNO(ノーマリーオープン)とは何か?を知っておきたい方は下記のサイトなどを参考にしてください
https://detail-infomation.com/normally-open-vs-normally-closed
TRSケーブル
安価なもので大丈夫です
私はCLASSIC PRO の CFC0015Sを用意しました
Amazonでは上記は売っていませんでしたが、こちらが対応してそうだったのでAmazonで買う場合は下記がおすすめです
一般的なパッチケーブルではだめなのか?と思う人もいると思います
一般的なパッチケーブルは、TSタイプに該当します
FS-7に接続するときに、B(A&B)と書かれているジャックに接続するのですが、TSタイプのケーブルではここに挿した時にB側のスイッチしか反応しません
AとB両方にTSケーブルを挿すという選択肢もありますが、配線は少ない方が良いので一本挿すだけで済むTRSケーブルを用意しましょう
接続方法
いずれの機器も電源が切れた状態で実施します
FS-7の設定確認
FS-7の横にある二つのスイッチの設定が以下になっていることを確認しておきます
なっていない場合は、変更しましょう
- MODE⇒MOMENTARY(モーメンタリー)
- POLARITY ⇒Ⅰ

ケーブルの接続
FS-7の「B(A&B)」端子とMS-3の「CTL IN EXP 2 CTL 3/4」端子にTRSケーブルを挿します


MS-3の設定変更
公式のアプリケーションガイド(10ページ)に手順が載っているのでそちらを参考にしました
https://static.roland.com/assets/media/pdf/MS-3_Application_Guide_jpn01_W.pdf
本設定は機器の電源を入れた状態で行います
FS-7に関しては電源供給無しでも動作可能です
電源供給している場合に限り、ペダルを踏んだ時にランプが点灯します
外部フットスイッチでバンクを切り替える設定
マニュアルに記載の通り進めます
1.[MENU]ボタンを押します。MENU 画面で[1]~[3]つまみを操作して「PREF」を選び、[ENTER]ボタンを押します。
2.[PAGE >]ボタンを押して、PAGE を 4 にします。
3.[2]つまみで CTLIN3 を、[3]つまみで CTLIN4 を「SYSTEM」に設定します。
4.[EXIT]ボタンを 2 回押して、プレイ画面に戻ります。
5.[EDIT]ボタンを押します。エフェクト・チェイン画面で[1]つまみを操作して「CTL」を選び、[ENTER]ボタンを押します。
6.[1]~[3]つまみで「CTLIN3」を選び、[ENTER]ボタンを押します。
7.[1]つまみで、FUNC を「BANK+」に設定します。
8.[EXIT]ボタンを押して、1 つ前の画面に戻ります。
9.[1]~[3]つまみで「CTLIN 4」を選び、[ENTER]ボタンを押します。
10.[1]つまみで、FUNC を「BANK-」に設定します。
システム動作の設定になるため、パッチの保存操作は不要です
本体のフットスイッチ同時押しでのバンク切り替えをオフにする
こちらもマニュアルに記載の通り進めます
1.[MENU]ボタンを押します。MENU 画面で[1]~[3]つまみを操作して「PLAY」を選び、[ENTER]ボタンを押します。
2.[PAGE >]ボタンを押して、PAGE を 3 にします。
3.[1]つまみで 1+2 を、[3]つまみで 3+4 を「OFF」に設定します。
システム動作の設定になるため、パッチの保存操作は不要です
まとめ
購入してからの設定自体は割とスムーズでしたが、何を購入するかの準備の方がややこしくて調べるのに時間が掛かりました
他のサイトでMS-3の設定方法は見かけましたが、ケーブルの接続や外部スイッチの選定についてはあまり触れられていなかったのでそこの部分説明してくれる記事があれば良いのに…と思っていました
それもあって今回自分が書いてみた次第です
私はバンク切替用途として外部スイッチを導入しましたが、エフェクトのオンオフやパラメーターの変更用途で使用しても便利だそうです
その際の設定方法やエフェクト割り当ての考え方はこちらの記事が参考になると思います

今回使わないものの便利そうだなーと私も参考になりました!
しばらくMS-3を使っていて思いますが、今回のフットスイッチをはじめ、外部機器を接続した拡張性に長けていると思います
他にもMS-3で出来ることとして、MIDI制御があるのですが設定がなかなか苦戦したものの使えると非常に便利です
こちらの内容もそのうち記事にしたいなと思っています

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